当事者研究

はじめましての家路 〜続・ひょんたの当事者研究 (戯曲版)〜

※この記事は、「ひょんたの当事者研究」を戯曲に近い形式で書いてみたものです。読者の皆さんは、観客であるとともに、この劇の「音響オペレーター」として関わってもらいます。どうぞ肩の力を抜いて、お楽しみください。 ※一応、上演を視野に入れながら書い…

いっそのこと失敗する意思疎通へ 〜当事者研究の「失敗論」的転回は可能か〜

背景 〜ごく個人的な自分語りから〜 「何かがおかしい」という違和感。こんなことを私が言っていいのかという不安。どんな記事を書いたところで、そのような居心地の悪さに私は悩まされる。それは「完璧な語りなど存在しないよ」「自分が書いたものを疑うな…

「自分が他人から好かれないのは、自分に能力がないからだ」

不条理な自己愛 「自分が他人から好かれないのは、自分に能力がないからだ」 子供の頃の私は、他人に好かれるための努力もせずに、むしろ他者との関わりの中でその努力をする余裕を削ぎ落とすべく、能力と呼ばれる数値を上げる努力をしてきた。それが矛盾し…

優しく分割される主体を言祝ぐ 〜『自己語りの社会学』書評〜

先入観への挑戦 この書評は小林多寿子・浅野智彦編『自己語りの社会学』(新曜社、2018)に対するものである。しかしいきなり宣言するのであるが、私はもともと、「自己語り」を支援活動の手段として活用することに対して、複雑な感情を抱いていた。 「自分嫌…

男もすなる当事者研究といふものを、ひょんたもしてみむとて、するなり

※この記事は「私が当事者研究をやってみたらどうなるのだろう」という思考実験です。論旨を明確にするために長々と背景を書きましたが、堅くて長いので、面倒であれば「レットミー・当事者研究」というセクションから読み始めてください。 なぜ当事者研究に…